50代の面接で年収について聞かれたときの答え方|希望年収の決め方と回答例

50代の面接対応 応募・面接対策
応募・面接対策
この記事は約11分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

50代の面接で年収について聞かれたときの答え方|希望年収の決め方と回答例

「面接で希望年収を聞かれたら、いくらと答えればいい?」

「現在700万円だけど、同じ金額を希望しても大丈夫?」

「年収を高く言うと不採用になる?」

50代の転職面接では、年収について聞かれることがあります。

特に50代は、長年の勤続や昇進によって現在の給与が高くなっているケースもあるため、

「希望額をそのまま言っていいのか」

と悩む方も多いでしょう。

結論からいうと、希望年収を聞かれたときは、

現在の年収
↓
希望年収
↓
その金額を希望する理由

を整理して答えることが重要です。

企業側は希望年収を聞くことで、応募者の希望額が自社の給与レンジに収まるか、また経験・スキルに対して妥当な金額かを確認しています。

そのため、

「高く言った者勝ち」

でも、

「とにかく御社の規定に従いますと言えばいい」

でもありません。

この記事では、50代の転職面接で年収について聞かれたときの答え方と、希望年収の決め方、状況別の回答例を詳しく解説します。


面接官はなぜ希望年収を聞くのか?

企業が希望年収を確認する主な理由は、応募者と企業の条件に大きなズレがないかを見るためです。

例えば企業の想定年収が、

500万円~600万円

なのに、

応募者が、

最低800万円

を希望していれば、採用が決まっても条件が合わない可能性があります。

dodaも、企業は社内の給与テーブルなどと照らし合わせ、提示可能な年収と応募者の希望年収との間に大きな差がないか確認していると説明しています。

また、企業によっては、

応募者が自分の経験・能力をどの程度と評価しているか

を見る目的もあります。

つまり、希望年収は単なる希望条件ではなく、求人とのマッチングを確認する質問でもあります。


50代は「現年収・希望年収・最低希望年収」を分ける

50代では、この3つを整理しておくと答えやすくなります。

現在の年収

現在または直近の会社で実際に受け取っている年収です。

例えば、

現在年収:700万円

とします。

ここで注意したいのは、年収の中身です。

  • 基本給
  • 賞与
  • 残業代
  • 各種手当

などを確認しましょう。

リクルートエージェントも、希望年収を考える前に、現在の年収を基本給・手当・残業代などに分解して把握することを勧めています。

リクルートエージェント

希望年収

転職によって実現したい年収です。

例えば、

希望:650~700万円

などです。


最低希望年収

転職するために、

「ここまでは必要」

という金額です。

例えば、

最低希望:600万円

です。

この3つを分けておけば、

「現在700万円ですが、仕事内容や役割も踏まえ、600万円以上を最低条件とし、可能であれば650~700万円程度を希望しています」

という答え方ができます。

リクルートエージェントも、「最低希望年収」と「希望年収」の2段階を設定しておく方法を紹介しています。


希望年収の基本的な答え方

まず使いやすいのが次の形です。

「現在の年収は約○○万円です。希望としては○○万円程度を考えていますが、仕事内容や役割、御社の給与体系も踏まえて相談させていただきたいと考えています。」

この回答なら、

  • 現年収
  • 希望額
  • 柔軟性

の3つが伝わります。


現在の年収を維持したい場合の回答例

例えば現在年収が700万円の場合です。

回答例

「現在の年収は約700万円です。これまで法人営業と営業マネジメントを担当してきた経験を今後も活かしたいと考えておりますので、可能であれば現年収と同程度の700万円前後を希望しています。ただし、仕事内容や役割、御社の給与体系も踏まえて相談させていただければと思います。」

重要なのは、

「700万円ほしい」だけで終わらないこと

です。

なぜその金額を希望するのか、

経験・役割

と結びつけます。


年収アップを希望する場合の回答例

現在600万円で、700万円を希望する場合です。

回答例

「現在の年収は約600万円です。今回のポジションでは、これまで経験してきた営業管理、人材育成、予算管理まで含めた役割が期待されていると理解しております。そのため、希望としては700万円前後を考えています。ただし、最終的には御社の評価や給与制度を踏まえて相談させていただきたいと考えています。」

年収アップを希望するなら、

責任範囲が広がる
経験を直接活かせる
市場相場に合っている

などの根拠を準備しましょう。

リクルートエージェントも、希望年収を伝える場合には、その金額の根拠を示すことが重要としています。

リクルートエージェント

年収が下がっても転職したい場合の回答例

50代では、

「年収より仕事内容を優先したい」

というケースもあります。

回答例

「現在の年収は約700万円ですが、今回の転職では仕事内容と今後長く働ける環境を重視しています。求人票に記載されている年収レンジを理解しておりますので、これまでの経験・スキルへの評価を踏まえて御社の規定に沿ってご提示いただければと考えています。」

これは、

年収にこだわらない

ではなく、

何を優先しているか

を明確にする回答です。


求人票の年収レンジで問題ない場合

求人票に、

500万円~650万円

と記載されていて、その範囲で問題ない場合です。

回答例

「募集要項に記載されている年収レンジは確認しております。その範囲を前提に、これまでの経験やスキルへの評価に基づいて決定していただければと考えています。」

リクルートエージェントも、求人に提示された年収を前提にする場合、「経験・スキルへの評価に基づいて決めていただきたい」と伝える回答例を紹介しています。


「御社の規定に従います」だけでもいい?

使える回答ではあります。

ただし、強い希望がある場合は、

「御社の規定に従います」だけで終わらせない方がよい

でしょう。

例えば最低600万円必要なのに、

「御社の規定に従います」

とだけ答え、内定後に500万円を提示されたら条件が合わなくなります。

そのため、

条件に柔軟な場合

「基本的には御社の規定に従います。」

最低条件がある場合

「基本的には御社の規定に従いますが、転職にあたっては600万円以上を一つの目安として考えています。」

と使い分けます。


50代は現在の年収を正直に言うべき?

原則として、聞かれたら正確に答えましょう。

現在年収を実際より高く伝えるのはおすすめできません。

企業によっては、入社手続きなどを通じて源泉徴収票などを確認することがあります。

また、嘘が分かれば信頼を損なう可能性があります。

年収を高く見せるより、

実際の年収+自分の市場価値

をもとに希望額を考える方が適切です。


現在年収には何を含める?

年収には、

  • 基本給
  • 賞与
  • 各種手当
  • 残業代

などが含まれる場合があります。

そのため面接前に、

源泉徴収票や給与明細

を確認しておくとよいでしょう。

例えば、

基本給+賞与=600万円

残業代+手当=100万円

合計700万円

なら、

「現在の年収は約700万円ですが、そのうち約100万円は残業代・手当を含みます」

と説明できる場合もあります。

リクルートエージェントも、現在年収を内訳まで正確に把握することを勧めています。

リクルートエージェント

50代は希望年収をどう決める?

希望年収を、

「現在の年収+50万円」

のように感覚だけで決めるのはおすすめできません。

次の5つを確認します。

1.現在年収

まず基準を確認します。

2.求人票の年収レンジ

例えば500~700万円なら、900万円希望は企業側の想定と離れています。

3.同職種の市場相場

同じ職種・業界・地域の求人を確認します。

4.自分の経験・専門性

  • 管理職
  • 専門資格
  • 実務経験
  • マネジメント
  • 希少スキル

などです。

5.転職で何を優先するか

年収だけでなく、

  • 仕事内容
  • 勤務時間
  • 通勤
  • 定年
  • 役職
  • 福利厚生

も比較します。


50代は前職と同じ年収を希望してもいい?

希望すること自体に問題はありません。

ただし、

前職の年収=転職市場で必ず評価される年収

ではありません。

50代の場合、現在の年収には長年の勤続・役職・社内評価などが反映されていることがあります。

転職すると、それらがリセットされる部分もあります。

リクルートエージェントも、同じ仕事内容でも業界・企業によって給与水準が異なり、転職市場での経験・スキルの評価も会社内の評価とは異なる場合があると説明しています。

リクルートエージェント

そのため、

「前職700万円だから絶対700万円」

ではなく、

「自分の経験なら転職市場ではどの程度か」

を確認しましょう。


希望年収を高く言えば高い金額を提示される?

必ずしもそうではありません。

dodaは、提示給与は現年収や経験・スキル、社内の給与テーブルなどを基に決まることが多く、希望年収を高く言えば得になるわけではないと説明しています。

むしろ企業の想定より大幅に高い金額を提示すると、

「条件が合わない」

と判断される可能性があります。


希望年収を低く言えば採用されやすい?

これも一概には言えません。

企業は、

安く採用できる人

だけを探しているわけではありません。

仕事内容に必要な経験・能力と、そのポジションの給与水準をもとに採用を判断します。

また、本当は600万円必要なのに、

「400万円で大丈夫です」

と無理に低く答えると、入社後に後悔する可能性があります。

年収は生活に直結するため、必要な最低ラインは明確にしておきましょう。


「いくらでもいいです」は避ける

これはおすすめできません。

例えば、

「転職できればいくらでも構いません。」

と言うと、

  • 自分の市場価値を考えていない
  • 転職条件が整理されていない
  • 入社後に条件面で不満が出る

と捉えられる可能性があります。

希望額が明確でない場合も、

「求人票の年収レンジを前提に、私の経験・能力への評価に基づいてご提示いただければと考えています。」

の方が適切です。


住宅ローン・生活費を理由にしてもいい?

最低希望年収を考える上では重要な事情です。

ただし、

「住宅ローンがあるから700万円必要です」

だけでは、企業側から見た給与の根拠にはなりにくいでしょう。

そこで、

生活上必要な最低条件

と、

自分の経験に基づく希望額

を分けて考えます。

例えば、

「生活面から最低600万円程度を希望しています。また、これまでの営業管理職としての経験を踏まえ、可能であれば650~700万円程度を希望しております。」

という形です。

リクルートエージェントも、最低希望年収と希望年収を分け、その理由を説明する方法を紹介しています。


面接のどのタイミングで年収の話をする?

基本的には、企業から聞かれたタイミングで答えるのが自然です。

リクルートエージェントも、企業から聞かれた時に答えるのがスムーズであり、自分から確認する場合は内定前や面接終盤などが候補になると説明しています。

一次面接の冒頭から、

「給与はいくらになりますか?」

と条件の話だけをするのは避けた方がよいでしょう。

仕事内容・役割を理解した上で確認します。


転職エージェント経由なら年収交渉してもらえる?

転職エージェントによっては、内定後などに企業との条件交渉をサポートしています。

自分では、

「もう少し年収を相談したい」

と言いにくい場合には、担当者を通じて相談する方法があります。

ただし、希望額が必ず通るわけではありません。

自分の、

  • 経験
  • スキル
  • 求人の給与レンジ
  • 企業から期待される役割

とのバランスが重要です。

→ 50代におすすめの転職エージェントを比較する


50代の希望年収で避けたい7つのNG回答

1.根拠なく高い年収を言う

「今より100万円高い方がいいので」

では弱いでしょう。

2.現在年収を偽る

正確に答えます。

3.「いくらでもいい」と言う

最低条件は考えておきましょう。

4.求人票の年収レンジを確認していない

募集条件とのズレを防ぎます。

5.年収だけで企業を選んでいる印象を与える

仕事内容や役割への志望理由も伝えます。

6.現在年収に固執する

市場相場も確認します。

7.必要以上に早い段階で交渉する

企業側が自分の能力を判断できる段階まで待つことも重要です。


年収の答え方|状況別早見表

状況答え方
現年収を維持したい「現在○万円で、同程度を希望」
年収アップ希望「経験・役割を根拠に○万円希望」
年収より仕事内容重視「求人レンジ・会社規定を前提に相談」
最低条件あり「最低○万円、希望○万円」
相場が分からない「求人レンジと評価を踏まえ相談」

面接前に準備する年収チェックリスト

面接前に次を確認しましょう。

  • □ 現在年収はいくらか
  • □ 基本給はいくらか
  • □ 賞与はいくらか
  • □ 残業代はいくらか
  • □ 手当はいくらか
  • □ 求人票の年収レンジ
  • □ 同職種の年収相場
  • □ 希望年収
  • □ 最低希望年収
  • □ なぜその金額なのか説明できる

ここまで整理できていれば、急に質問されても答えやすくなります。


面接で年収について聞かれた場合の完成回答例

例えば50代の営業管理職で、

現在700万円
希望650~700万円
最低600万円

の場合です。

回答例

「現在の年収は約700万円です。これまで法人営業を20年以上経験し、そのうち10年間は営業管理職として15名程度のチームをマネジメントしてきました。希望としては、これまでの経験を踏まえて650~700万円程度を考えています。ただし、今回の仕事内容や役割、御社の給与体系も踏まえて相談させていただきたいと考えています。転職にあたっての最低希望としては600万円程度を想定しています。」

この回答なら、

現在年収
+
経験
+
希望額
+
柔軟性
+
最低条件

が伝わります。


50代の年収についてよくある質問

面接で希望年収を聞かれたら正直に答えるべき?

はい。希望条件は正確に伝えましょう。

ただし、「できればこの金額」と「最低限必要な金額」を分ける方法があります。

現在700万円なら700万円を希望してもいい?

希望することはできます。

ただし、求人の給与レンジや転職市場での評価と大きく離れていないか確認しましょう。

希望年収を高く言うと不採用になりますか?

高いことだけで不採用になると断定はできませんが、企業の想定給与と大きく乖離している場合は、選考上のミスマッチと判断される可能性があります

「御社の規定に従います」で大丈夫?

条件に強い希望がなければ使える回答です。

ただし最低必要年収がある場合は、後で条件が合わなくならないよう事前に伝えておいた方がよいでしょう。

年収アップを希望しても大丈夫?

問題ありません。

ただし、なぜその金額なのか、経験・役割・市場相場などを根拠に説明できるようにしましょう。

転職エージェントに希望年収を伝えていい?

伝えた方が求人とのミスマッチを防ぎやすくなります。

現在年収、希望年収、最低希望年収を分けて伝えると担当者も求人を選びやすくなります。


まとめ|50代の希望年収は「金額+根拠+柔軟性」で答える

50代の転職面接で希望年収を聞かれたら、

高く答えれば得

でも、

低く答えれば採用されやすい

でもありません。

企業側は、希望年収が自社の給与レンジと合うか、応募者の経験・スキルに対して妥当かを確認しています。

そのため、

  1. 現在年収を正確に把握する
  2. 求人の年収レンジを確認する
  3. 転職市場の相場を調べる
  4. 希望年収を決める
  5. 最低希望年収も決める
  6. 希望額の根拠を準備する
  7. 最後に柔軟性も伝える

ことが重要です。

50代では特に、

「現在700万円だから、次も700万円」

と単純に決めないようにしましょう。

長年の勤続や役職によって高くなった給与と、転職市場での評価は必ずしも一致しません。

一方で、自分の経験を必要以上に安く評価する必要もありません。

例えば、

「現在700万円です。希望は650~700万円程度ですが、仕事内容や御社で期待される役割を踏まえて相談させていただきたいです」

というように、

金額
+
その根拠
+
企業との相談余地

をセットで伝えるのがおすすめです。

年収は転職後の生活に直結する重要な条件です。

面接の場で焦って答えるのではなく、事前に**「希望」「最低ライン」「その理由」**まで整理しておきましょう。


タイトルとURLをコピーしました